人工ゼオライトとは 


そもそもゼオライトとは何か

 ゼオライトは、沸石とも呼ばれるアルミノ珪酸塩鉱物です。大きな特徴としては、結晶構造に由来した
 オングストローム(100億分の1m)単位の極微少微細な空洞を有しており、その構造により吸着機能、
 触媒機能、分子ふるい機能、イオン交換機能といったさまざまな用途に利用されています。

 「ゼオライト」は、1756年にアイスランドでスエーデンの学者により発見され、ギリシャ語で、
 「沸騰(Zeo)する石(Lite)」という意味です。加熱・減圧すると、内部の結晶水を放出する特性をもち、
 その様子が「沸き立つ石」にみえることからこのように命名されました。

ゼオライトは大きく3種類ある

 ゼオライトには、天然ゼオライト、合成ゼオライト、人工ゼオライトの三種類があります。
 天然ゼオライトは自然界にあるゼオライトですが、機能的には合成ゼオライトや人工ゼオライトよりも劣ります。
 また、性状が安定しないことが最大の欠点と言われています。合成ゼオライトは高い性能を有していますが、
 価格が非常に高く、その費用に見合う業種・業界での活用にとどまっています。

 人工ゼオライトは、この合成ゼオライトの価格上の欠点を補うために製造されました。
 合成ゼオライトと比較して価格が安く、性能も、合成ゼオライトに匹敵するものが製造されてきており、
 特に私たちが製造・販売している人工ゼオライト”琉球ライト”は、CECが600以上という
 という高い性能を有しいるため、様々な分野で応用されています。

琉球ライトの原料

 琉球ライトの主原料は、電力会社が火力発電所で使用した石炭灰(フライアッシュ)で、これに水、
 NAOHの生成物を加え、加熱・反応させ、遠心分離器にて分離・乾燥させて製造します。用途に応じて、
 石炭灰(フライアッシュ)以外の素材からも琉球ライトを製造することが可能です。

琉球ライトの機能

①吸着機能
 1gの琉球ライトは、約50㎡以上の表面積を持っています。この非常に小さな細孔は、活性炭に比べて
 とても小さく(1/4~1/80以下)、分子サイズでの吸着が可能であり、活性炭では不可能な選択吸着、
 分子ふるいが可能です。

  ≪主な用途≫廃油の吸着・燃料化、工場排水の処理、汚泥・畜産物質の脱臭・乾燥など


②陽イオン交換機能
 イオン交換とは、電解質の水溶液中に、ある物質を浸しておくと、その物質から溶液中にイオンが放出され、
 同時に溶液から放出量と等量のイオンを取り込みます。高機能なゼオライトは色々な陽イオン化された物質
 を選んで担持することができます。これにより、ただ単に小さな孔で吸着させる「物理吸着」だけでなく、
 担持した物質により、化学反応を利用した化学吸着が可能となります。

 ≪主な用途≫汚染土壌の改良、汚泥の改善・浄化、河川・湖沼の改善、農業汚染の防止など


③触媒機能
 「分子ふるい」と「物質の担持」などの特性に加え、反応の際に触媒としての機能も有しています。

 ≪主な用途≫排ガスの浄化、生ごみからの堆肥製造、ダイオキシン・有機塩素化合物の無害化など